■ アレルギーにより倒れる人は実際にいる
ヘアカラーによりかぶれたり腫れ上がったりなどの皮膚疾患が起こったとの話は、ネットなどの普及もあり取り上げられる事も多くなってきたので耳にした事ある方も多いと思います。
ネットなどの普及によるだけではなく、実際にアレルギー反応により問題が生じたというのも、噂だけではなく実際もある話です。
最近は、以前よりもアレルギー体質の方が増えてきているのも要因の1つだとも思います。
染毛剤に含まれる成分などはかなり毒性が強いものもありまして以前からも皮膚疾患が起こってもなんら不思議ないものなので、充分な注意が必要です。
染毛しはじめにかゆくなったり少しチクチクする方は結構いると思いますが、だいたいの方は時間とともに収まるので気にしていない方も多いと思います。
ですが、徐々にかゆみが強くなっていく場合や、痛みや熱を持つような感じがしてきたり座ってられなくなるケースもあります。実際に横になってしばらく起き上がれなくあった方も見た経験もあります。
その方は10分程か横になってしばらくして起き上がることが出来たので病院にこそ行かれなかったですが、それからしばらく何年も染めるのを控えるようになりました。
■ アレルギーが後から出てくるケースもある
また染めてしばらくは何の異常もでてなかった方でも、染めて数時間が経ってからや次の日になってから、かゆみや赤くなってきてじんじんする激しい痛みが収まらなくなったりする方もいらっしゃいます。
ひどい方だと染めた部分だけでなく首周りや全身にまで及んでしまうという方も多くはないですが実際にみうけられます。
そういう方はその時だけの体調うんぬんではなく、染める度にそのような皮膚疾患が起きると考えられます。
■ パッチテストを毎回するようにはなっているが。。。
そのようなケースが起きることの無いように、染毛を行う前に染毛剤にかぶれる体質かどうかを調べるためのパッチテストについては、「染毛する前に2回、テスト塗布30分後及び48時間後に行うこと」と説明書きには書いてあります。
過去に何回も異常なく染毛していた方でも体質の変化によりかぶれるようになる場合もあるので、説明書には「毎回必ず行ってください」とも書いてあります。
最初に触れたように最近はアレルギー体質の方が以前より多くなってきているようです。ネットニュースなどでの事例が広まったのもあってなのか、お客様よりご質問をうけることも以前よりだいぶ増えました。
■ 説明書のとおり実施はされていないのが現状
実際に美容室でもお客様よりパッチテストの要望も増えてきており、美容室側でもパッチテストを取り入れてる店舗もみられます。しかし、それでも実際に美容室で染める前に2回行っているというのはあまり聞いたことがありません。
それも、説明書きのように染める度に毎回行っているという方はほぼいない、というのが実情だと思います。
実際にいくつもの美容室を見てきてる側としても、残念ながらありません。
美容室側、お客様側のどちらの立場としても難しい部分がある問題だとは思いますが、やはり安全性においては問題がないとは言えず、実際に問題が起きて初めて気付く方も多いでしょう。