「良いものを取り入れるではない」
多くの化粧品の宣伝では、「○○配合!」と歌って、「特別な成分が入いっているからすごいよ」という演出をしています。ちょっと珍しい成分が入っていると、とても効果があるように感じ、「身体や美容のために良いものがあるんだな!」と思うのではないでしょうか?
しかし、本当に大事なのは、「何が入っているか」ではありません。
真に大事なのは、実は、「何を取り入れないか」なのです。
つまり、身体に有害なものを、できるだけ取り入れないこと、避けるようにすることがとても大切なのです。
便利な日用品はほとんど化学物質でできている
化粧品、シャンプー、歯磨き粉、日焼け止めクリーム、虫除けスプレー、制汗剤、ボディーシャンプー、防臭スプレー・・・・
これらの日用品の成分に、洗浄剤・乳化剤・保湿剤・防腐剤・安定剤として何百、何千種類もの化学物質がの中に入っています。
清潔にするもの、生活を便利にするものとして、ドラッグストア等で山のように売られている日用品。これらを毎日使い、私達は身体に有害な化学物質を少し溜め込んでいるのです。
そして知らず知らずにそれが病気につながってきているかも知れないのです。
食べ物は気をつけているかもしれませんが
食べるものだったら、化学物質である添加物がたくさん入っていると、警戒感を感じて食べないようにしようと思うでしょう。
しかし、日用品の化粧品とかシャンプーで化学物質が大量に身体に侵入しているとはあまり思わないのではないでしょうか。顔に塗るものにそんなに悪いものが入っているとは思いたくはないし、シャンプーなんかはお湯で後から洗い流すから大丈夫と考えるのではないかと思います。シャンプーなどの日用品の添加物に対しては、食べ物なんかよりきっと警戒心が低いでしょう。
口からとる食べ物の中に含まれる添加物は、消化器官から肝臓に運ばれ比較的早くに解毒され身体から排泄されます。一方、皮膚から侵入する化学物質は、皮膚バリアを突破すると血液とリンパ管に流れ込み身体全体を駆け巡ります。そのうえ排出までのルートが複雑なため、皮膚から入った化学物質は身体に残留・蓄積しやすいのです。なかなか排出されず、溜まっていく一方なのです。
「毒」となりそうなものは使わない
身体に溜まらないようにするのは、まずは身体に入れないことです。
身体に入れてはいけない「毒」とは、「不自然なもの」「遠い昔には存在しなかったもの」です。
化学物質が作られ、それが日用品へと応用されて、私たちの生活を便利に豊かにしました。その反面、昔にはなかった病気がたくさんの人に現れるようになりました。きっと「不自然なもの」「昔には存在しかったもの」が現代人の私たちの身体を蝕んでいるのだと思います。
石油等から出来る化学物質が出てきたのは、ここ100年くらいです。6500万年前に人類が誕生してから何億世代を経て少しずつ進化してきた私たちですが、この100年の急速な変化に身体が付いていかないのです。
現代に生きる私たちの身体には、毎日毎日、今まで存在しなかった化学物質が入り込んできているます。
便利さの代償で悲鳴を上げる身体
私たちは、自分たちが新たに作り出した化学物質によって、自らの健康を損ない、新たな病気と戦わなければならない状況に陥っているのです。
きっと身体は、毎日送り込まれてくる現代の毒に悲鳴を上げています。そしてひそかに身体の奥底で行われている化学物質との戦いに敗れたとき、病気になるのだと思います。
良い成分を取ることも大切ですが、毒をなるべく取り入れないということの方がもっと重要なのではないでしょうか。
「不自然なもの」「昔には存在しかったもの」を取り入れない生活を心がけたいものです。口から入る食べ物もですが、あわせて皮膚を経由して入る日用品にも気をつけるべきだと思います。