■ ヘナだからどんな人にも100%大丈夫というわけではない
ヘナというと植物100%でできており安心安全なものと思っている方も多いでしょう。
まあ、そもそも植物だからといって全員に何の問題もないというわけではありません。
草負け(草かぶれ)をしてしまう人もいるでしょう。
また、化学染料でずっとカラーしていた人は、ヘナを使った時点で皮膚に問題がすでに起こっていてかぶれてしまったという人もいるかもしれません。
ヘナは大丈夫でも、黒色に染めるための染料植物のインディゴ(藍)がどうも合わないという人もいるかも知れません。
植物だって生存したいので自分を守る手立てをもっていて、動物の免疫システムのようなものがあります。敵から自分を守るという防御目的のものが植物毒というようなものです。
植物が絶対に安全ということはありません。
■ ヘナは人類の歴史の中で長く使われてきた
人類は長い間、ヘナという植物を利用してきました。
ヘナは、インドやスリランカ、ネパールからイラン等の中東、エジプトやモロッコといった北アフリカ、中国西部地域と広範囲のエリアで栽培され使われてきました。
染料としてはもとより、呪術的な使い方もされていますし、薬としても使われています。
旧約聖書にもヘナの記述があるそうです。エジプトではクレオパトラが使っていたといわれています。
紀元前からヘナは世界各地で利用されてきたのです。
何千年も使い続けられたということは、それだけ安全な証拠ではあるのだと思います。
人類だけでなくすべての生命は生き延びるために試行錯誤しています。植物を食べ物として薬として利用しようとして、きっとある者は食べたり塗ったりしたことで死んでいったものもいたでしょう。
数え切れないほどの多くの人が失敗を繰り返して残っているものは、やはり安全なものということができるのではないでしょうか。
ヘナが伝え残っているということは、長い歴史が安全性を証明したようなものでしょう。