現在市販されているシャンプーは、化学合成されたものばかりですね。
果たして、化学物質を一切入れず、すべて自然の成分でシャンプーを作るということはできるのでしょうか。
よくある一般のシャンプーは、どんな成分で作られているのでしょう?
まず、通常販売されている、いわゆる合成シャンプーの成分をみてみましょう。
・合成シャンプーの主な成分は、水と合成界面活性剤です。
・他には、とろみを出すための増粘剤。
・つやを与え、クシ通りをよくするための合成ポリマー。
・泡立ちをよくするキレート剤。
・保存するための合成保存剤。
・香りをつけるための人工香料 などです。
付け加えますと、合成界面活性剤も1種類ではなく様々な種類の合成界面活性剤が使われています。
どういうわけかわかりませんが、「髪に優しい」と言われている非イオン系の合成界面活性剤も使われております。勿論、髪に優しいわけではありません。
また、台所の合成洗剤と同じ成分のものでシャンプーとして販売しているものも多くあります。
合成シャンプーを使い続けることで、懸念されることは?
このような成分を使い続けていれば、キューティクルは破壊され、細毛や薄毛となり、頭皮の皮膚バリアは壊され、かぶれ、かゆみを感じます。
また「経皮毒(皮膚から浸透する有害化学物質)」も細胞の中へ浸透していく危険性もあります。
そう考えると合成化学物質を使用していないシャンプーを使ったらどんなに安全か!と誰しも思うのですが、
なぜ多くのメーカーは合成化学物質を使用していないシャンプーを作らないのでしょうか?
そもそも、合成シャンプーをなぜ作るのかといいますと簡単で、コストがかからず、腐らず、消費者の満足する使い心地で、安価なシャンプーを量産し、どのような環境、地域へも等しく提供することができるからなんですね。
合成シャンプーは、戦後使われるようになった。
第一次世界大戦前までの近年は、日本は、「ふのり」や「さいかち」「むくろじ」などの植物や、粘土、灰汁などで洗髪をしていました。
第一次世界大戦後、ポマードなどの出現により、洗い粉や石けんも使用されることになります。
そして第二次世界大戦敗戦と同時にアメリカから石油文化がなだれこみ、そこでシャンプーだけではなく、石けん、歯磨き、クリームなど全てが石油を原料とするものにとって代わられ現在に至ります。
昭和30年代には石油系合成界面活性剤で作られた「粉状のシャンプー」が主流になり、流行に乗ったかなり多くの人が使っております。
その頃とシャンプーの洗浄成分の内容はほとんど変っていないようです。